macOS High Sierra 10.13.4 ベータ版 と DisplayLink 機器の互換性について

原文:2018年03月12日投稿:macOS High Sierra 10.13.4 Beta compatibility with DisplayLink devices by Bob Boerner

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2018年04月02日更新:
この件について新しいブログ記事を投稿しましたのでご参照ください。「macOS 10.13.4 で、DisplayLink、Duet Display などの仮想グラフィックス製品が動作を停止

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2018年03月30日更新:
DisplayLink 社は、この件に関して正式な情報を提供しています。原文はこちら(英語)をご参照ください。

Plugable 社による訳(この翻訳は DisplayLink 社が正式に承認したものではありません。文責はPlugable社にあります。):

「macOS 10.13.4 アップデートに関する重要な情報:
macOS 10.13.4 アップデートを現行システムに更新すると、DisplayLink によって接続された外部モニタが真っ白になり何も表示されなくなることがわかりました。この問題はこれまで最新の macOS 用ドライバ 4.1 で発生します。DisplayLink チップが(グラフィックス以外に)同時にサポートしている、イーサネットおよび音声機能については影響ありません。Apple 社にこの問題は報告されており、解決策のために努力しています。macOS 10.13.3 のままであれば、このような問題は発生しません。
解決策をご提供できるまでの間は、一時的にこの問題のためにリリースしたドライバ 4.3 をご利用になることができます。しかしこの暫定ドライバではクローン・モードは使用できても、ミラー・モードおよび拡張モードはやはり表示できません。もしミラーまたは拡張モードが必要で、現在 DisplayLink 製品をお使いの場合には、10.13.3 かそれ以前のバージョンのままにしておくことをお勧めします。」
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Apple 社は、macOS を修正し機能更新などの新しいリリースを提供する際には、事前に必要な顧客にベータ版を提供し、新機能の検証やバグ修正、あるいは新たな問題について検証できるようにしています。

このような一般顧客向けのベータ版が、バージョン 10.13.4 ベータとして公開されました。しかし大変不運なことに、このベータ版を使用すると、DisplayLink 技術に基づいたグラフィックス関連製品(グラフィックス・アダプタやドッキングステーション)が正しく機能しなくなることが判明しました。

Plugble 社は様々な DisplayLink 技術を使用する USB グラフィックス製品をご提供していますが、すべての機器が macOS をサポートしているわけではなく、基本的には正式に対応していません。(訳注:パフォーマンス上の懸念や、複数外部モニタの構成におけるバグなどがあるためです。)一方「Plugable UD-ULTCDL USB Type-C 充電機能付トリプル・ディスプレイ・ドッキングステーション(UD-ULTCDL)」や「Plugable UD-ULTC4K USB Type-C 4K トリプル・ディスプレイ・ドッキングステーション(UD-ULTC4K)」のように、条件付きで macOS を正式サポートしているモデルもあります。
もし macOS でこのようなドッキングステーションをご使用になっている環境で 10.13.4 ベータ版を Mac システムに導入してしまうと、ドッキングステーションの一部の機能は動かなくなります。

DisplayLink 技術およびチップセット、そしてそのドライバを提供している DisplayLink 社は、この事態についてすでに把握し将来的な修正提供の準備を始めています。当問題については、こちら(英語)に進捗状況が公開されていますので、ご興味がある場合には参照してください。

DisplayLink 社はもちろん、Apple 社に対してもこの問題をバグ番号 #37385102 として直接報告済みです。しかし本日(2018/03/12)現在、これに対する修正や回避方法は存在していません。Plugable 社は、もし DisplayLink 技術を使用したグラフィックス・アダプタやドッキングステーション機器をご利用の場合には、このベータ版を導入しないようお勧めいたします。

Apple 社は、新リリースの最終的な一般公開日をいまだ発表していません。しかしひとたびリリースされると、Mac システムの設定によっては自動的に更新が適用されてしまいます。もし関係する機器をご利用の場合には、一時的に「macOS の自動アップデート」機能をオフにしてください(「システム環境設定」>「App Store」内で「新しいアップデートをバックグラウンドでダウンロード」と「macOS アップデートをインストール」の両方のチェックボックスをオフにします)。これにより、もしも 10.13.4 の正式リリース版でもこの問題が解決していなかったとしても、DisplayLink 機器が問題なく機能している現行バージョン 10.13.3 を使用し続けることができます。

当件について新しい情報が入り次第、このブログ記事のトップ部分に随時追加していきます。何かご質問などがありましたら、どうぞお気軽に技術サポート nihongo@plugable.com までご連絡ください。

Plugable Technologies
ボブ・ボーナー